コテパーマと低温縮毛矯正

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コテパーマと低温縮毛矯正

コテパーマというものも出ていますね。

以前に縮毛矯正で、熱面が湾曲(カーブ)しているアイロンでかけるものが流行りました。

でも、実際カールが付くのは、「シスチン結合が100%還元※(クセ毛がきれいに伸びるというレベルの100%)されていない状態」=「70~90%の還元で止めて、アイロン(カーブアイロン)工程に入る」

この条件が揃っている場合のみです。

※還元=髪の中身のタンパク質の結合をほどいて、パーマや縮毛矯正がかかるようにすること

アイロンの面が湾曲していても、100%以上還元されてしまっていては、実際は毛先はストレートになってしまうのです。

メーカーの開発上の理論では、酸化再結合(熱+2剤)前に、髪にカーブをつけておけば、毛先はカーブして内巻きの縮毛矯正ができるというものでした。

普通にストレートに伸ばす縮毛矯正でも、髪は部分部分で還元速度が違うため、上記の100%の還元を、フロント、サイド、バックすべての部分にとって均一にするのは、かなりの注意力が必要です。

時には、先に還元してしまう部分に合わせ、還元スピードが遅い部分は90%の還元で止めておいて、次回に100%まで持っていくということも必要です。

このように、ストレートの縮毛矯正の場合は、100%を常に超えないように、還元することは、1剤の時間や塗布量をコントロールすれば、可能です。

しかしながら、上記のように全部の部分を70~90%に還元を保ち、超えないようにする(数回の矯正の中で、1度でも毛先に1剤を重ね塗りしてしまっては、100%を軽く超えてしまいます)のには、

「縮毛矯正を初めてするかた」「縮れた縮毛ではないかた」「2回目以降だとしても、前回までの毛先の還元が70~80で止まっているかた」など、微妙な条件が揃わないと難しいことです。

デジタルパーマをきれいにかけるにも同じようなことが言えますが、デジタルパーマの場合は、コテパーマ(カールアイロン)の半分以下の温度で、10~15分間、一本一本のスライス幅は小さく、数回の回転数を確保し、加温しますので、100%~110%くらい還元されていても、アルカリ膨潤が過剰でなければ、なんとかパーマはかけられます。(もちろん酸性の薬液で過膨潤させないようにします)

一本一本、ヒートロッドを巻く際にも水分のある状態の時に充分トリートメントやケラチンPPT、コラーゲンPPT(タンパク質の粒子の細かいもの)を補って熱から守られるように施しますので、アイロンを使うコテパーマよりきれいにカールがでます。

 

アイロンの髪の接点が少ない「低温縮毛矯正」も、1剤のアルカリ過膨潤があっては、「柔らかい仕上がり」が単に「コシの損なった仕上がり」になってしまいます。

今考えているのは、低温アイロンと弱酸性縮毛矯正の融合です。

低温といっても、凹凸のあるアイロン熱面で挟み、軽いプレスでテンション(ピーンと張ること)が入り、結果的に髪に凹凸面の角で髪をならすので、接点が少なく、過剰に加熱しすぎないという仕組みです。

凹凸の角で、太く硬い髪も、ならされ、柔らかくなるという原理と、過剰に熱が加わりにくいため、タンパク質の熱硬化が出にくいという原理なのですが、軟毛への課題が残ります。

ストレートの熱面ならではの、鏡面のようなツヤ感も捨てがたいです。

よく「低温縮毛矯正は40℃」と歌われていますが、これは少し過大広告で、40℃では実際、熱による髪内部の再結合は成し得ません。

実際に、低温縮毛矯正の低温アイロンを試してみると、髪が2~3秒後には40℃くらいになりますが、熱面は180度くらいの温度があります。

でも確かに軽いタッチでテンションはかかりますので、弱酸性縮毛矯正と合わせれば、新しい風合いが表現できそうな気がしますが、デコボコの角で髪をしごくので、柔らかさの半面、キューティクルを傷つけてしまうという、難点が考えられます。

 

僕たち美容師は、新しいメニューの導入の際、メーカーからの広告を鵜呑みにしてはいけないと思います。

フェアーな目で見て、なおかつ、固定概念を良い意味で崩しながら、実験し、体感し、独自のノウハウを持ちながら、新しいメニューを開拓していかなければなりません。

既にあるメニューも、毎日毎日ノウハウの蓄積がありますので、以前よりは現在の方が進化していると思います。

髪により良い技術、素敵なヘアスタイルをいつも追求して行きたいとVIVACEは考えています。



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このページは、vivaceが2009年12月 4日 09:54に書いたブログ記事です。

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